○撮影場所:富山県小矢部市 石動曳山祭博労町山の御神体
住吉明神は老人の姿で表わされることが決まっている。
松の木や杖があれば決定的だが、これは釣竿のようなものを持っている。
■概要
大阪の住吉大社に祀られる神。住吉大社では
三柱の男神(表筒男命 中筒男命 下筒男命)と神功皇后を祀っている。
しかし、住吉明神というと、写真のような姿である。
航海安全、お祓い、和歌、農耕の神様として、また謡曲「白楽天」に出ることから、
その名は有名である。
■特徴
・男性、老人
・杖をもつ場合がある、もしくは漁夫の姿
・組み合わせ:松 白居易
・住吉明神の姿:住吉明神百態
・関連:能の人物
■物語
謡曲「白楽天」では唐船に乗った白居易(白楽天)の目の前に小舟に乗った漁翁の姿で現れる。
白居易は漢詩と和歌の問答を漁翁とおこなう。白居易は漁翁の博識ぶりに何者かと疑うが、漁翁は素性を
明かさず、さらに舞を見よと白居易を圧倒する。
舞うとき、はじめて漁翁は住吉明神と素性を明かし、神風を起こして、白居易を追いかえしたのである。
・謡曲「白楽天」(野上豊一郎『解註謡曲全集1』)
現はれ出でし、住吉の、住吉の神の力のあらん程は、よも日本をば、従へさせ給はじ。
速かに浦の波、立ち帰り給へ楽天。