○データ
・場所:栃木県日光市 日光東照宮
・年代:寛永12(1635)年造営
・国指定重要文化財
東照宮神厩の彫刻(猿の一生) | |||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
母子の猿 | 三猿 | 座る猿 | 上を見る猿 | 下を見る猿 | 物思う猿 | 結婚した猿 | 妊娠した猿 |
神厩とは馬屋のことで、神に仕える馬を飼う建物のことです。
ここ東照宮でも白馬が飼われており、運がよいと見ることが出来ます。
建物は寛永13(1636)年のモノで重要文化財。数ある東照宮の
建造物でもこの建物のみ素木造りでいかにも地味。ところがある部分だけ彩色が施されています。
その部分こそ長押の部分で、猿が彫刻されています。かの有名な三猿も含まれています。
猿は馬を守る動物とされ、馬小屋に飼われていましたが、それが彫刻として用いられているのです。
その種類は8種類、猿の一生を追っています。
※猿の説明は高藤晴俊『日光東照宮の謎』に全面依拠した。